フォトライブラリー
最近は iCloud の機能もだいぶ進化し、iPhone での写真の取扱いが変っています。そこでもう一度写真の取扱いについて考えてみたいと思います。
前にも何処かに一度書いたと思いますが、アップルには「デジタルハブ」という構想があります。デジタル・データを一ケ所に纏めると言うものです。
そして色々な機器がそれを利用出来る様にする。
当初、その中心に据えられたのは Mac です。Windows でない(笑)のは当り前ですが、コンピューターが中心に据えられたんですね。
昔は Windows と異なり、Mac はアプリが中心では無く、データを中心にして、色々なアプリが協力してそのデータを処理すると言う考えでした。
それを考えると、ここで中心とした Mac は、コンピューターと言う意味合では無く、データを管理する実体としての意味合だったのでしょう。
当時のインターネットはまだまだ遅く、ネットワーク越しに直接データを処理する事が出来る状能ではなかったのですが、数年前からは、インターネットも十分に速くなったとの判断なのでしょう、iCloud をデジタルハブの中心に変更し始めました。
そして iPhone も、初代から4代目の iPhone 4 迄は、利用にはインターネットに接続されたパソコンが必須とされていましたが、5代目となる iPhone 4s からは、Mobile Me を無料化した、iCloud のサービス聞始と供に、パソコン・フリーを打出しました。
そして、とうとう iCloud Drive と、フォトライブラリーが正式にリリースされました。
Micro soft のワード、エクセル・パワーポイントに当たる、Pages、Numbers、Key Note 等のアプリからは、Mac、iPad、iPhone の区別無く作業が出来る様になりました。
そして写真も自動でフォトライブラリーに保存され、各機器から自由に見たり出来る様になりました。
で、これだけならば、他のクラウドサービスとほぼ一緒。
フォトライブラリーの真髄はここからです。フォトライブラリーでは、「iPhoneのストレージを最適化」という項目があります。これにチェックをしておくと、iCloud にフルサイズの写真を保存し、その後必要に応じて、iPhone 内の写真は iPhone 向けにデータ量を削限したものに調整してくれます。
iPad 等も同様で、その機器のディスプレイサイズを考慮したサイズに直して、容量を削限してくれます。
そして必要に応じて何時でもオリジナルをダウンロード出来ます。
勿論、より多くの枚数の写真が iPhone に保存出来る訳ですが、その分 iCloud にも多くの写真が入る訳で、その分 iCloud の容量を取りますから、無料サービス分の5GBでは直ぐに足りなくなる人は多くなるでしょう。
まぁ、アップルとしては、そこで有料サービスを利用して欲しいと言う事ですね。
iCloudにフルサイズの写真が保存されているからと、iPhoneから削除すると、iCloudからも削除される仕様です。
なので、無料サービスのままでいたいのならば、今迄通り iCloud からパソコンなり、他のクラウドサービスにコピーし、常にiPhone で持ち運びたい写真のみ、iCloudに残しておく必要はありますが、iPhoneの容量に余裕が生まれるのは良いですね。
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